解体新書 〜人体デッサンの解剖学における筋肉の暗記術〜(3ページ目) | お絵描きホーホー論

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解体新書 〜人体デッサンの解剖学における筋肉の暗記術〜(3ページ目)

解体新書 〜人体デッサンの解剖学における筋肉の暗記術〜

筋肉をグループ分けして覚える(腕)

 腕の筋肉は右腕について考えていきます。腕を前腕と上腕に区切った上でグループ分けしていきます。そして前腕は自分の腕を見たとして時計回りの順番に筋肉を並べて考えます。そしてグループ名のうち、ひじ三角筋、グー筋、パー筋というのは『リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』で紹介された考え方を真似しています。

 それぞれの筋肉のグループの境界では骨格が露出していることが多いです。ひじ三角筋とグー筋の境界では橈骨が、パー筋とグー筋の境界では尺骨が皮膚のすぐ下まで露出しているので、デッサンするときの基準として利用できます。特に前腕部は回内運動や回外運動をするときに橈骨と尺骨が交差する構造になっているので、筋肉とセットで骨格も暗記しておくと動きのある腕をデッサンできるようになると思います。

腕の筋肉の色分け 出典 『やさしい人物画/ルーミス』
体の部位 グループ名 筋肉の名称 役割
ひじ三角筋 長回外筋(ちょうかいがいきん)  前腕を曲げたり、腕の回外運動に使う。腕を曲げたときの内側の角度を多少滑らかにする。肘の連結部の曲線を作るのでデッサンするためには理解が大切な筋肉。
橈側手根伸筋伸筋(とうそくしゅこんしんきん)  手首を伸ばす。前腕を曲げる。
ひじ三角筋とパー筋の間 母指外転筋(ぼしがいてんきん)  母指を反らせる。
短母指伸筋(たんぼししんきん)  母指を広げる(外転)。大に間接を反らせる。
長母指伸筋(ちょうぼししんきん)  母指を掌に引きつける(内転)。第一関節を反らせる。
パー筋 総指伸筋(そうししんきん)  指を反らせる。
尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)  手首を反らせる。手首の内転。
グー筋とパー筋の間 肘筋(ちゅうきん)  前腕を伸ばす。小さい筋肉なので目立たないが肘の凹凸には関係ありそう。
グー筋 尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)  手首を曲げる。手首の内転。
総指屈筋(そうしくっきん)  指を曲げる。前腕を回内。
橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)  手首を曲げ、外転する。前腕を回内。
グー筋とひじ三角の間 円回内筋(えんかいないきん)  前腕を回内。前腕を曲げる。
上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)  前腕を曲げる。橈骨を外転。名称の由来は肩部分で二手に分かれて骨格に付着するから。肘付近でも二手に分かれ、片方は筋膜状になって他の筋肉を覆う。その筋膜が張りつめると肘のくぼみ側の凹凸を顕著にする。
上腕部 三角筋(さんかくきん)  腕を上げる。腕を前後に動かし、内旋、外旋運動する。肩部を前後から挟み込んで張り付くような形をしている。
烏口腕筋(うこうわんきん)  腕を胴に引きつける。脇の内側の凹凸に表れる。特に腕を上げたとき顕著になる。
上腕筋(じょうわんきん)  前腕を曲げる。上腕二頭筋や三頭筋の下に隠れているが、隙間から見える。
上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)  上腕を内転。前腕を伸ばす。上腕骨に沿うように筋膜が張り付いている。

筋肉をグループ分けして覚える(手)

 手の筋肉は主に前腕と指を繋ぐ筋肉と、掌に付く筋肉です。前腕と指に繋がる細長い筋肉は、手首の色んな方向に動かしたり、手を握ったり開いたりする筋肉です。掌に付く筋肉は、指の繊細な動きに使います。では手の筋肉も腕と同じように時計回りに考えていきます。

 ところで、一つ特殊なグループとして「かぎたばこ」というものを作りました。これは母指を思い切り反らしたときにできる深いくぼみのことを指します。何やらその形が「かぎたばこ」なるものに似ているとのことでそう呼ばれているらしいのですが、筋肉をグループ分けするのに便利だったので真似することにしました。「かぎたばこ」は5つの筋肉からなります。

手の筋肉の色分け
体の部位 グループ名 筋肉の名称 役割
かぎたばこ 母指外転筋(ぼしがいてんきん)  母指を反らせる。掌の最も外側に位置し、「かぎたばこ」の外枠となる。
短母指伸筋(たんぼししんきん)  母指を広げる(外転)。大に間接を反らせる。母指外転筋にピッタリと沿っている。
短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)  手首を伸ばす。前腕を曲げる。
長橈側手伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)  (たぶん短橈側手根伸筋と同じ)
長母指伸筋(ちょうぼししんきん)  母指を掌に引きつける(内転)。第一関節を反らせる。「かぎたばこ」の外枠となる。
パー筋 総指伸筋(そうししんきん)  指を反らせる。手の甲で4つに分かれて各指に伸びる。
尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)  手首を反らせる。手首の内転。小指側背面の手首付近に付く。
掌小指側 小指外転筋(しょうしがいてんきん)  小指を外側に広げる。小指の第一、第二間接を伸ばす。小指の根元を曲げる。
短小指屈筋(たんしょうしくっきん)  小指の根元を曲げる。
グー筋 尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)  手首を曲げる。手首の内転。小指側正面の手首付近に付く。
総指屈筋(そうしくっきん)  指を曲げる。前腕を回内。掌で4つに分かれて各指へ伸びる。
橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)  手首を曲げ、外転する。前腕を回内。掌側の人差し指の根元付近に付く。
掌母指側 短母指屈筋(たんぼしくっきん)  母指の根元を曲げる。母指の第一関節を伸ばす。
母指対立筋(ぼしたいりつきん)  母指を掌側に引っ張る。
指間を埋める筋肉 母指内転筋(ぼしないてんきん)  母指を人差し指側に引きつける。母指を掌側に引っ張る。
虫様筋(ちゅうようきん)  各指の骨の間に4つある。屈筋として作用する。
骨間筋(こつかんきん)  各指の骨の間を埋めるようにつく。母指の骨間筋のみ表面に表れ、大きな水かきのように見える。母指を曲げたり内転させる。人差し指を外転させる。

執筆者

村上豪一

 理論化家。森羅万象を理屈でしか捉えない理屈人間。絵を描き始めた頃に神絵師への劣等感から、絵は才能ではなく理屈で描くものだということを証明しようと閃いた。以後、誰でも描ける方法論を開発して絵が描けることの優位性を滅すべく研究に勤しむ。独自開発の手法は「透視図法解剖図」「対角線分割法」「お絵描きのメカニズム」など。作曲方面も研究中。

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